十二の月を恋す

同じクラスになれたら満足。名前を覚えてもらったら満足。挨拶できたら満足。言葉を交わせたら、それで満足。
最初はささやかな願いだったのにどんどんと欲張りになって、今では大それた願いさえ抱いている。
わたしが想うように想って欲しい、と……。

名もなき少女と少年の、高校最後の春と夏と秋と冬。



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